2008年02月20日


6月2日開始が決定した「ダビング10」。…わかりやすく言うと?

地デジなどデジタル放送番組の複製防止の規定が、現在の「コピーワンス」から、2008年6月2日より「ダビング10」に変わります。「ダビング10で具体的に何が変わる?」「新たな機器を購入しなくてはいけないの?」など、最終決定の基本情報をまとめてみました。


「ダビング10(ダビングテン)」は、デジタル放送録画のための新ルールで、2008年6月2日よりスタートする事が正式に発表されました。これは、今までの録画ルールである「コピーワンス」に変わる物ですが、具体的にはどんな事が変わるのでしょう?

※現時点での公開情報を元に記事にしていますが、実施時点で変更される場合や、一部の情報に誤りがある場合もあります事をご了承下さい。


  現在のコピーワンスはここが問題

まず、現在のコピーワンスでは、デジタル放送の番組をHDDレコーダーなどで録画した場合、放送されている番組を録画した時点ですでに一回コピーしたとみなされるため、コピーワンスの名前の通り、これ以上ダビングをする事ができません。著作権保護機能に対応したDVD-RAM、DVD-Rなどの一部のメディアにムーブ(移動)のみが許されていて、移動の際に録画もとの番組は消去されてしまいます。

ここで問題になるのは、なんらかの原因で、番組のムーブに失敗したとしても、もとの番組が消去されてしまい、結果全ての番組が手元から消えてしまう場合がある事です。また、携帯電話や、携帯ビデオプレイヤーなどに番組を持ち出す際も、録画元が消去されてしまうため、せっかくのデジタルコンテンツを生かして楽しむ事に制限が多かったのです。


  ダビング10で何が変わる?

ダビング10が始まると、これまで事実上ダビング不可だった番組が、9回までコピー可能になります。さらに、9回のダビング後は1回のムーブが可能です。

具体的には、まず、放送されている番組(ダビング10番組)を録画します。その後、DVD-RやDVD-RAMなどのメディアへ保存したり、接続された別の録画機器などにダビングをする事ができます。ダビングなので、録画元はそのまま残ります。

合計9回のダビングを繰り返すと、その番組はダビング不可になり、コピーワンス番組と同じように、ムーブだけが行えるようになります。ムーブを行うと、録画元は消去されてしまいます。

ただし、ダビングには色々な制限があります。これらの制限やルールについては、後述します。


  ダビング10を利用するには?

ダビング10を利用するには、ダビング10に対応したHDDレコーダーなどが必要になります。現在お持ちのHDDレコーダーでも内部ソフトウェアのアップデートで対応可能な場合もありますが、対応できない場合は、ダビング10番組を録画しても、これまでと同じコピーワンス扱いになるようです。

また、デジタル放送の全てがダビング10に変わるわけではなく、現在発表されている情報ではNHKおよび、無料の民法放送で実施となっています。ダビング10案の発表当時は、地上放送のみに適用との情報もありましたが、今回の発表を見ると、BSデジタル放送の一部にも適用されそうな記述となっています。


  ダビング10をもっと詳しく

その他、ダビング10について決定している情報を詳しくまとめて見ます。

まず、実施までの段階として、3月に受信機器、録画機器の接続テスト、4月には衛星折り返しテストが行われ、その後6月2日午前4時より開始となります。

次に録画する機器やダビングする機器の扱いについてまとめます。

まず、ダビング10としてコピー複数回可能扱いになるためには、放送されているダビング10番組をハードディスクに保存する必要があります。DVDメディア、フラッシュメモリーなどのリムーバブルメディア(取り外し可能なメディア)に保存した場合は、コピーワンスと同様の扱いとなり、その後コピーする事はできません。

また、ダビングできるリムーバブルメディアは著作権保護機能に対応したDVD-R、DVD-RAMなどに限定され、通常のDVD-Rには保存できない模様です。


  機器により異なる録画ルール

次に、放送されている番組を録画した後、別のメディアや機器にダビングした場合、ダビングした側の番組の扱いは、原則、現状のコピーワンス番組を録画した物と同じになるようです(つまり、その後のコピーは不可)。ダビングするメディアにより扱いが異なりますが、具体的には以下の通りです。

ダビング10番組を対応機器で録画し、リムーバブルメディア(DVD-R、DVD-RAMなど)に複製(機器の内部で直接コピー)した場合は、「記録先で再コピー不可」となります。これはコピーもムーブも不可という扱いのようです。

録画済番組の再生出力をデジタル機器(別のHDDレコーダーなど)に録画した場合、これはコピーワンス番組を直接録画した時と同じ扱いになるようです。よって、そこからさらに別の機器のハードディスクやリムーバブルメディア(著作権保護機能のないDVD-Rなどは不可)に移動が可能になるようです。

アナログ経由の録画機器(非ハイビジョンDVDレコーダーや、パソコンなど)に録画した場合も、コピーワンス番組の録画状態と同じになり、ダビングは不可、著作権保護対応のDVD-R、DVD-RAMなどにムーブのみ可能となります。

VHSビデオデッキなどのアナログ機器に録画した場合は、特に制限がないようですが、コピーワンスに対応できない一部のアナログ機器(録画機能付きパソコンなど)では、ダビング自体行う事ができません。

デジタル(DTCP-IP)での複製は認められず、ムーブ扱いとなり、録画元が直ちに消去されます。デジタル経由でも再生は無制限に可能のようです。


  ややこしいですが、最後に

という訳で、デジタル放送の新録画ルール「ダビング10」について詳しくお伝えしました。「わかりやすく」のつもりが、やはりわかりにくいですね(苦笑)

ダビング10により、事実上のデジタル放送番組の複製緩和が行われるわけですが、まだまだ視聴者にとっては使いにくさが残りそうです。すごろーもちょっとわかりかねてるのが、アナログ経由のダビングは1回とカウントされないのじゃないかと言う事。…カウントしようがないですよね?

それにしても、せっかくのデジタル放送、視聴者に向けた大きな歩み寄りではありますが、これからも、さらに視聴者のメリットや使い勝手などを向上していって欲しいと願います。


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★関連リンク
【Dpa 社団法人 デジタル放送推進協会】

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